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2026.10.17

DX・AI活用

介護の営業チラシはChatGPTで作れる|ケアマネが残すチラシと捨てるチラシの違い

「ケアマネさんにチラシを配っているのに、相談の電話が鳴らない」

「空き状況のチラシを毎月FAXしているけど、見てもらえているのか分からない」

「チラシを作る時間もないし、何を書けばいいのかも分からない」

利用者さんを増やしたいと思ったとき、こんな悩みを抱えていませんか。

私は介護事業所の支援をしながら、ケアマネジャーとして事業所からチラシを受け取る側でもあります。受け取ったチラシには、手元に残すものと、残さないものがあります。その違いは、デザインのうまさではなく、書いてある中身なんです。

この記事では、ケアマネが残すチラシの中身と、その中身をChatGPTと一緒に文にする方法を紹介します。

この記事でできるようになること

  • ケアマネがチラシのどこを見ているのかが分かる
  • 事業所の強みをChatGPTに渡して、チラシの文を作れる
  • 自分たちで作るか外注するかを、かかるお金で比べられる

ケアマネが残すチラシと、捨てるチラシの違い

ケアマネが手元に残すのは、「どんな実績があって、この事業所が入ると利用者さんと家族に何がいいのか」が分かるチラシです。

空いている曜日は、もちろん大事な情報です。ただ、空きは週ごとに変わりますし、利用者さんを紹介するときは電話で確かめます。チラシを受け取った時点でケアマネが知りたいのは、「この事業所にお願いしたら、利用者さんと家族が安心できるか」なんです。

もう1つ、安心につながるのが顔です。管理者や職員の顔がカラーで載っていると、「この人たちが来てくれるんだ」とイメージがわきます。

反対に、手元に残らないのは、こんなチラシです。

ケアマネの手元に残らないチラシ
・文字ばかりで、ぱっと見て何を伝えたいのか分からない
・空いている曜日だけが載っている
・何を売りにしている事業所なのか分からない

文字ばかりで売りが分からないチラシはケアマネの手元に残らず、実績と利用者さんや家族にとっての良さ、職員の顔が見えるチラシは残ることを比べた図

いま配っているチラシを1枚手に取って、「実績」「利用者さんと家族にとっての良さ」「顔」の3つが載っているか、見てみてください。

ケアマネは、受け取った営業チラシをどう使っているのか

チラシは、ケアマネの頭に「こんな事業所があった」と残すためのものです。

私のところにチラシが届く方法は、手渡し、FAX、郵送、メールの順に多いです。届く枚数は、そのときの各事業所の受け入れ状況によって増えたり減ったりします。

利用者さんに合う事業所を探すとき、私はネットで調べたり、デイサービスなどへ見学に行ったりします。同じ事業所の中の口コミや、地域の介護事業所の一覧から探すケアマネも多いと思います。

気になるチラシがあれば、その場で電話をして、空きや見学ができるかを聞くこともあります。タイミングが合えば、相談してくれた利用者さんにチラシを渡すこともあります。ただ、私はチラシをファイルに綴じて持ち歩くことはしていません。相談を受けたら、利用者さんと一緒にネットを見ることのほうが多いんです。

つまり、チラシだけで紹介先が決まることはあまりありません。それでも、相談を受けたときに「あの事業所に聞いてみよう」と思い出してもらえるかどうかは、チラシの中身で変わります。空きの細かい情報より、「この事業所なら」と思ってもらえる中身を、利用者さんや家族を思い浮かべて作ってください。

ケアマネへの営業をどう進めるか、チラシ以外の方法も知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

では、ケアマネに残してもらえる中身を、どうやって文にすればいいのか。ここでChatGPTに手伝ってもらいます。

ChatGPTに最初に渡すのは「事業所の強み」

ChatGPTにチラシの文を頼むとき、最初に渡すのは事業所の強みです。

強みを伝えずに「訪問介護のチラシを作って」とだけ頼むと、どこの事業所にも当てはまる文が返ってきます。ChatGPTはあなたの事業所に来たことがないので、世の中でよく使われる言い回しを並べるしかないんです。

私が支援している訪問介護事業所でチラシを作ったときも、最初にChatGPTに渡したのは、管理者さんから聞いた事業所の強みでした。そこから返ってきた文を見ながら、少しずつ直していきました。

強みと一緒に、「ケアマネが見ているところ」も伝えておくと、ChatGPTの答えがぐっと変わります。たとえば、こんなふうに打ってみてください。

ChatGPTへの頼み方(例)
「訪問介護事業所の管理者です。近くの居宅介護支援事業所のケアマネジャーに渡す、A4のチラシの文を一緒に作ってほしい。
ケアマネジャーは、空いている曜日よりも、どんな実績があるのか、この事業所が入ると利用者さんと家族に何がいいのかを見ています。
うちの事業所の強みは次のとおりです。
・認知症の方を、同じヘルパーが続けて担当している
・朝7時台の訪問にも対応している
・退院したその日から訪問できる
文を作るために分からないことがあれば、先に質問して」

強みは、きれいな文になっていなくて大丈夫です。管理者さんが職員に聞いたこと、ケアマネから言われてうれしかったこと、頭に浮かんだことを箇条書きでそのまま渡してください。

強みがすぐに浮かばないときは、周りの事業所を知るところから始める方法もあります。いま作っている有料老人ホームのチラシでは、AIに相談しながら周辺の介護施設をリストアップし、実際に訪問して見学したうえで、その施設ならではの強みを探しています。

最後の「先に質問して」の一文は、ChatGPTが足りない情報を聞き返してくれるようにするためのものです。質問の仕方をもう少し知りたい方は、こちらの記事で紹介しています。

1回で仕上げようとしない。答えを見ながら直していく

ChatGPTの1回目の答えで、チラシを仕上げようとしないでください。

1回目の答えは、あなたが最初に渡した材料だけで作った文です。もちろん、その1回でもケアマネに思いが伝わるかもしれませんが、さらに深掘りしていきましょう。

返ってきた文を読んで、気になったところをそのまま伝えてください。「実績をいちばん上に置いて」「文字を半分に減らして」「ケアマネに話しかけるような言い方にして」。こうして何度かやりとりするうちに、あなたの事業所らしい文に変わっていきます。

どの文を載せるかを決めるのは、ChatGPTではなく管理者のあなたです。ChatGPTは案をたくさん出してくれますが、事業所の本当の姿を知っているのは、毎日現場を見ている人だけなんです。

ChatGPTと何度もやりとりして文を固めていくやり方(壁打ち)は、求人の文づくりでも同じです。

ChatGPTの文は、うのみにせず確かめる

チラシに載せる前に、実績や数字が本当のことかを必ず確かめてください。

伝えていないことがあると、ChatGPTはそれまでの会話から想像して埋めようとします。たとえば、満足度を測ったことがないのに「利用者満足度98%」と書いてくることも考えられます。ChatGPTに悪気はありませんが、そのまま載せると、受け取ったケアマネとの最初の約束を破ることになってしまいます。

「地域でいちばん」のような根拠のない言葉にも気をつけてください。チラシで使ってはいけない言葉は、こちらの記事でまとめています。

載せる前に、管理者が確かめること
1. 実績や数字は、本当にあったことか
人数・年数・対応できることが、事業所の実際と合っているか
2. 根拠のない言葉が入っていないか
「地域でいちばん」「必ず元気になる」など、言い切れないことを書いていないか
3. 顔写真を載せる職員に了承をもらったか
チラシは事業所の外に配るものなので、載せる前に本人に確かめる

見た目はCanvaで整える

文ができたら、見た目は無料のデザインの道具「Canva」で整えるのがおすすめです。

ChatGPTにチラシの画像まで作ってもらうこともできますが、日本語の文字が崩れることがあります。電話番号や事業所名が崩れたチラシは配れないので、直すのに手間がかかってしまいます。ChatGPTで作った文をコピーして、Canvaのチラシのひな形に貼るほうが、確実に仕上がります。

顔写真をカラーで見せたいチラシは、手渡しや郵送で届けてください。FAXで送ると白黒になり、顔が見えにくくなります。

Canvaでチラシを作る手順は、画像つきでこちらの記事にまとめています。

自分たちで作るか、外注するか

費用で比べると、ChatGPTとCanvaで自分たちで作るのがいちばん少なく済みます。

デザインの会社に外注すると、A4片面のチラシで2万〜10万円前後(印刷代込み)が目安です。作ったあとに直してもらうと、追加の料金がかかることもあります。営業そのものを外に頼む営業代行は、月額の中央値が約27万円という調査があります。

やり方 頼めること かかるお金の目安
自分たちで作る
(ChatGPT+Canva)
チラシの文と見た目 無料で始められる
(印刷代と作る時間は別)
デザインを外注する チラシのデザインと印刷 A4片面で2万〜10万円前後
(印刷代込み)
営業代行に頼む 営業の活動そのもの 月額の中央値 約27万円

出典:PRONIアイミツ「デザインの料金相場は?」(2026年1月更新)/BOXIL Magazine「営業代行の費用相場は月額27万円」(2026年6月時点の調査)

自分たちで作る場合も、印刷代と、管理者が作る時間はかかります。それでも、空き状況や職員が変わったときにその日のうちに直せるのは、自分たちで作る強みです。

外注する場合も、チラシに載せる文(原稿)を自分たちで用意すると、費用を抑えやすいとされています。ChatGPTと作った文は、外注先に渡す原稿としても使えます。どちらを選んでも、事業所の強みを言葉にする作業は、自分たちでやることになるんです。

「強みをうまく言葉にできない」「ケアマネへの伝え方から見直したい」と感じたら、オンラインで30分、ChatGPTにチラシの文を相談するやり方を一緒にやってみます。
30分で、チラシの文の相談の仕方を一緒にやってみる(無料)

1回配っただけで、反応を期待しない

チラシを1回配っただけで、相談が増えることを期待しないでください。

チラシの効果は、いつ出たのかが分かりにくいものです。チラシを受け取ったケアマネが、あなたの事業所に合う利用者さんの相談を受けるのは、来週かもしれないし、半年後かもしれません。1回配って反応がないからといって、チラシが悪かったとは限らないんです。

反応がないときは、ChatGPTに「このチラシを、ケアマネの目で見て直すところを教えて」と聞いて、少しずつ直しながら配り続けてください。同じやり方で、渡す相手を変えることもできます。私もいま、地域包括支援センターや病院の相談員(MSW)に向けたチラシを準備しています。

まとめ

ケアマネが手元に残すのは、空いている曜日よりも、実績と、利用者さんと家族にとっての良さと、顔が見えるチラシです。

その中身は、事業所の強みを箇条書きでChatGPTに渡し、返ってきた文を見ながら直していけば、自分たちで作れます。載せる前には、実績や数字が本当のことかを確かめてください。

まずは、いま配っているチラシを1枚手に取って、ケアマネの目で見直すところから始めてみてください。自分たちでやってみて難しければ、一緒にやります。

うちのチラシも、ケアマネに残してもらえますか?

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