2026.1.12
ビジネスのヒント
【介護施設向け】求人チラシの作り方ガイド!4パターン作れる!?Canvaのテンプレート活用術
「また応募がゼロだった…」
介護施設やデイサービスで採用担当をされているみなさんの中には、こんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
人材紹介会社に頼むと数十万円、求人サイトも掲載料が必要。でも自分でWordやExcelを使ってチラシを作ろうとすると、レイアウトがずれたり、デザインに時間がかかったりして、結局後回しになっている…。
そんなみなさんにおすすめしたいのが、Canva(キャンバ)というデザインツールです。
Canvaを使えば、デザインの知識がなくても、テンプレートを選んで文字を入れ替えるだけで見栄えの良い求人チラシが作れます。しかも一度「型」を作ってしまえば、未経験者向け、子育て両立向け、夜勤専従向けなど、ターゲット別に5分で作り分けることができるんです。
この記事では、忙しいみなさんでもすぐに実践できる、Canvaを使った求人チラシの作り方を、パターン別の文例も含めて具体的に紹介します。
求人チラシに載せるべき7つの必須項目

求人チラシを作るとき、
「何を書けばいいんだろう」
「給与や勤務時間だけ載せればいいの?」
「そもそも、どんな情報があれば応募したくなるの?」
と迷うことはありませんか?
実は、求人広告には法律で定められた表示義務があります。必要な情報が抜けていると、応募者に誤解を与えたり、後々トラブルになったりする可能性もあるんです。
これだけは絶対に外せない、基本の7項目を紹介します。
・職種・雇用形態(正社員/パート/契約社員)
・給与・賃金(時給○○円〜、月給○○万円〜と具体的に明記)
・勤務地・勤務時間(具体的な住所、シフト例、残業の有無)
・仕事内容(あいまいにしない、1日の流れを記載)
・応募資格(必須資格と歓迎資格を分けて表示する)
・福利厚生・待遇(社保完備、交通費支給、賞与の有無など)
・応募方法・連絡先(電話番号、メール、担当者名、QRコードなど)
必須項目は、仕事を探している人が無意識にみている情報です。その情報が記載されていないと、簡単にスルーされてしまいます。
まずは上記の項目がしっかり埋まっているかチェックしてみてください。
そして、求人のチラシを見ている人は「ここで働くと楽しそうどんな毎日になるか」「働きやすそうなのか」など、自分の働いている様子や、明るい未来が想像できるかを考えています。
ということは、求人のチラシを見てもらっても「ここで働いても楽しそうじゃないな」「自分の特にはならなそうだな」という印象を与えてしまうと応募しません。
求人チラシに載せる必須項目を準備したら、次に応募されやすい見せ方を考えます。
仕事を探している人が思わず応募したくなる。求人チラシの4つのポイント

仕事を探している人は、たくさんのチラシの中から「自分に合う職場かな」と想像しています。チラシを見たときに「面接、受けてみようかな」と思ってもらえるチラシにするためには、大切なポイントが4つあります。
1つずつ確認していきましょう。
ポイント①:働いてほしい人を明確にする
「特定したこの人に応募してほしい」と思って、”未経験者歓迎!”や”有資格者優遇!といった、誰にでも多くの人に当てはまる。そんなチラシになっていませんか?仕事を探す人は、今の自分の悩みが解決できる職場だと思わないと、面接に応募しようと思いません。
求人チラシは、働いてほしい人を明確にして作成します。
働いて欲しい人を明確にしてチラシを構成すると、文章も自然とその人に向けた言葉になります。
たとえば次のような文章です。
【子育て中のママさんの募集向け例文】
・「週3日・1日4時間からOK」
・「急なお休みも相談できます」
・「子育てに理解がある職場です」
【夜勤専従の募集例文】
・「夜勤だけで月収25万円以上」
・「仮眠時間しっかり確保」
・「ダブルワークで仕事を探している人」
このように、働いて欲しい人を明確にしてチラシを構成すると、「探している仕事かも」と興味を持ってもらえます。
もし募集したい職種や働き方が複数ある場合は、1枚にまとめるのではなく、タイプごとにチラシを分けて作りましょう。Canvaなら、一度作った「型」を複製して文言を変えるだけなので、5分もかからず別パターンが作れます。
ポイント②:キャッチコピーは悩みに訴えかける!
チラシで一番最初に目に入るのがキャッチコピーですよね。
スタッフ募集中!”や”働きやすい職場です!」”と企業目線での言葉を使っても、「ここに応募してみようかな」と興味を持ってもらうことはできません。仕事を探している人の目に留まるキャッチコピーは、”自分事として捉えてもらえる”。そんな言葉を選ぶことなんです。
チラシや広告を見る人は、「自分ごと」だと感じたときに初めて興味を持ちます。たとえば「入浴後の髪の絡まり、イヤですよね?」と書かれていたら、まさにそれで困っている人は思わず目を止めます。
子育てが終わった女性なら「ブランク10年でも安心して働くことができます!」、子育て中の方なら「子どもの急な発熱、お互いさまです」といった言葉が響くでしょう。
相手が今まさに感じている悩みを言葉にすることで、「これ、私のことだ!」と思ってもらえます。悩みに訴えかける言葉を最初に置くだけで、チラシを最後まで読んでもらえる確率がグッと上がります。
ポイント③:写真・イラストで職場の雰囲気を出す
文字だけのチラシは、イメージしにくいものです。
そこで効果的なのが、写真やイラストを使って職場の雰囲気を視覚的に伝える方法です。「スタッフが車椅子を押している」「ステーションでスタッフ同士が和気あいあいと話している」といったイメージができる画像を使います。
写真を載せる場合は、利用者さんやスタッフの顔が写らないように配慮するか、事前に掲載の許可を取っておきましょう。顔出しNGの場合は、後ろ姿や手元のカットでも十分伝わります。
Canvaには、介護職員の求人チラシに使えるイラストや写真もたくさんあります。写真が用意できないときは、イラストで職場の雰囲気を表現するのもおすすめです。
【掲載におすすめの写真・イラスト】
・スタッフ同士が話している様子
・利用者さんと一緒にレクをしている場面
・明るい施設の内観(食堂、リビングなど)
・研修や勉強会の風景
視覚情報があるだけで、チラシ全体の印象が大きく良くなります。
ポイント④:色の使い過ぎに注意する
Canvaにはたくさんの色やフォントが用意されていますが、、チラシ作りに慣れていない人は、なにをどのように使っていいか悩んでしまいます。
求人チラシでは、基本の色を2、3色に限定するといいでしょう。たとえば、ベースを白、メインカラーを1色(青や緑など)、強調したい部分にアクセントカラーを1色(オレンジや赤など)といった具合です。
背景色も、真っ白ではなく薄いグレーやベージュを使うと、目に優しく読みやすくなります。
【色使いの例】
・ベース:白または薄いグレー
・メインカラー:青(信頼感)、緑(安心感)
・アクセントカラー:オレンジ(温かみ)、赤(目立たせたいとき)
また、フォントも統一しましょう。見出しと本文で違うフォントを使うのは問題ありませんが、3種類も4種類も使うと、まとまりがなくなります。
これら4つのポイントを意識すると、応募したくなるチラシに、グッと近づいたものになります。
【試算】自作チラシって採用コスト削減につながる?

人材紹介会社や求人サイトに頼むと、数十万円単位の費用がかかることも珍しくありません。でも実は、事務員のみなさんが1日かけてチラシを作るだけで、採用コストを大幅に削減できるんです。
ここでは、実際の東京都内の相場をもとに、どれくらい差が出るかを具体的に計算しました。
【比較表】※金額は条件で変わるので、一例として見てください。
| 採用方法 | 1名あたりの目安コスト | 自作チラシとの差額 |
|---|---|---|
| 人材紹介会社 | 約80万円(年収の約20〜30%) | ▼58.5万円〜88.5万円の削減 |
| 求人サイト掲載 | 約30万円(数週間の掲載料) | ▼3.5万円〜13.5万円の削減 |
| 事務員の自作チラシ | 12,000円(日給)+カラー印刷100枚:約3,000円〜5,000円 | ー |
※事務員の給与は東京都の平均的な時給1,500円×8時間で計算
事務員が8時間かけて一枚の求人チラシを作成した場合でも、他と比較すれば十数万円単位でのコスト削減になります。
求人広告は「掲載し続けること」で、応募がゼロでも支出は発生しますし、採用できなければ追加で出す流れになりやすいです。
一方、チラシは一度「型」を作ると、募集内容を差し替えて使い回せるのが嬉しいところです。
予算が限られている施設や、少人数の募集をしたい場合は、自作チラシから試してみるのもいいのではないでしょうか。
【実践】Canvaで求人チラシの作り方!4パターン

「”未経験者向け”と”子育て世代向け”、それぞれの求人チラシを作るのって結構手間…」
「WordやExcelだと、少し文言を変えただけでレイアウトが崩れてしまい、直すのに時間がかかる…」
こんな悩みも、Canvaなら簡単に解決してくれます!
Canvaは、一度作った型をコピーして文字を入れ替えるだけで、5分もあれば異なるタイプのチラシがが完成するんです。
ここでは、Canvaのテンプレートを使った4パターンの求人チラシ作りを紹介します。
【求人チラシ例】
・パターン①:未経験・ブランク歓迎
・パターン②:子育て・家庭と両立
・パターン③:夜勤専従
・パターン④:訪問介護
それぞれのパターンで何を書けばいいのか、どんな言葉を選べば”自分事”として見てもらえるのか、具体的に解説します。
求人チラシパターン①:未経験・ブランク歓迎
「経験がないと採用されないんじゃないかな…」
「5年離れた現場、ちゃんとできるかな…」
こんな不安を抱えている方に向けてチラシを作るときは、「初めてでも大丈夫」という安心感を与えるのと同時に、研修制度や先輩の同行期間があることを具体的に示すと、「面接してみようかな」と応募につながりやすくなります。
| 見出し | 内容 |
|---|---|
| キャッチコピーの例 | ・経験より、思いやりを大切にしています ・現場に入る前に、必ず一緒に練習します ・ブランク10年の方も、今は中心メンバーです |
| チラシに載せたい情報 | ・研修期間(◯日間、先輩と一緒に動きます) ・未経験者の在籍人数(未経験スタート◯名在籍中) ・相談しやすい体制(分からないことはすぐ聞けます) ・業務の切り分け(最初は◯◯から担当します) |
| その他ポイント | 【写真のポイント】
・笑顔のスタッフの写真 |
未経験者向けのチラシでは、サポート体制がしっかりしていることをみせるといいでしょう。「初めてでも大丈夫そうだな」と思ってもらえるイメージを与えることがポイントです。
【パターン①チラシ例】

求人チラシパターン②:子育て・家庭と両立
「保育園のお迎え時間に間に合うかな…」
「熱が出たら職場に迷惑をかけてしまうのでは?」
子育て中のママさんたちが働く不安は、保育園や学校の行事、子どもの急な発熱などいくつも重なっています。
求人チラシで、”シフトに柔軟性がある”、”急な休みへの理解が職場にある”。子育てに協力的であると伝えられる内容がはいっているといいですね。「この施設なら子育ても両立できる」そう思ってもらえる情報を、数字や実例を使って示すとママさんたちの応募も増えるかもしれません。
| 見出し | 内容 |
| キャッチコピーの例 | ・週3日・1日4時間から。急なお休みも相談OK ・仕事と子育ての両立をしているスタッフも在籍しています ・運動会・参観日も事前申請でお休み取得OK |
| チラシに載せたい情報 | ・シフトの柔軟性(週◯日・1日◯時間〜、曜日固定可) ・時短勤務の可否(9:00〜14:00などの短時間OK) ・子育て中スタッフの在籍人数(子育て中スタッフ◯名在籍) ・行事への配慮(保育園・学校行事は事前申請でお休みOK) ・急な休みへの対応(お互いさまの雰囲気です) |
| その他ポイント | 子育て中の方は、「まず見学してから考えたい」という方も多いため、下記を追記。
【追加文章】 |
【募集タイミングのコツ】
ママさん向け求人は1~3月(入園・入学準備期)と9~10月(新学期の落ち着き後)の募集が効果的です。学校や園の予定が切り替わる時期なので、チラシは1か月ほど前から配り始めましょう。「まず見学」という導線も用意すると安心してもらえますね。
【パターン②チラシ例】

求人チラシパターン③:夜勤専従
夜勤は体力的な負担が気になる一方で、短時間で効率よく稼げるというメリットもあります。
そこで、何回夜勤に入ればいくら稼げるのか、休憩や仮眠の時間はどれくらいあるのかを明確にすると、応募を検討しやすいチラシになるでしょう。
| 見出し | 内容 |
| キャッチコピーの例 | ・夜勤だけで、安定した収入を ・月◯回の夜勤で月収◯万円 ・仮眠時間しっかり確保。無理のない体制です |
| チラシに載せたい情報 | ・夜勤回数モデル(月◯回の夜勤で月収◯万円) ・勤務時間(16:00〜翌9:00など) ・休憩・仮眠時間(休憩◯時間、仮眠◯時間) ・夜勤体制(夜勤は◯名体制、看護師オンコール有無) ・夜勤手当の金額(1回◯円) |
| その他ポイント | 【賃金表記の注意点】 夜勤の給与を書くときは、誤解が出ないように基本給と手当を分けて書く記載例 ・時給1,200円+夜勤手当5,000円/回 ・月収例:月8回夜勤で25万円〜(基本給+夜勤手当) |
「高収入」「好待遇」といったあいまいな表現だけでは、求職者には分かりにくいものになってしまいます。具体的な数字を示してあげましょう。
夜勤専従のチラシでは、体への負担を心配する声に応えるために、体制やサポートの情報を丁寧に書くこともポイントの1つです。
【パターン③チラシ例】

求人チラシパターン④:訪問介護
訪問介護の求人では、訪問範囲や1日のスケジュールがわかるチラシにすると、応募に悩んでいる人に刺さりやすくなるでしょう。
訪問介護は直行直帰ができて、自分のペースで働けるというメリットがある一方で、移動時間や訪問先の範囲が気になる方もいます。
そこで、訪問エリアや移動手段、記録方法を具体的に示すことが大切。
| 見出し | 内容 |
| キャッチコピーの例 | ・直行直帰OK。記録はスマホで完結 ・訪問範囲は施設から半径3km以内 ・移動は自転車、原付OK。ガソリン代全額支給 |
| チラシに載せたい情報 | ・訪問範囲(施設から半径◯km、◯◯町・△△町エリア) ・移動手段(自転車・原付・車、移動手当あり) ・記録方法(スマホ・タブレットで入力、ペーパーレス) ・同行期間(最初◯日間は先輩と一緒に訪問) ・1日の訪問件数(1日◯件程度) |
| その他ポイント | 【「1日の流れ」を簡単に載せる】
1日の流れ例 |
訪問介護のチラシでは、移動の負担や記録の手間が少ないことを伝えるのも、メリットになります。
【パターン④チラシ例】

具体的な作り方の手順については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
「パソコンが苦手でも【デイサービスのチラシ作り方ガイド】Canvaで時短&効果的なチラシが作れる方法とは」
求人チラシは、掲載場所・時間・時期で反応が変わるここに

チラシを作成したあとの、決め手はチラシを掲載する場所・時間・時期の3つです。
せっかく丁寧にチラシ丁寧に作っても、目的の人がチラシを見ないと意味がありません。配布場所を工夫するだけで、少ない枚数でも大きな効果が期待できるんです。
たとえば、子育て中の主婦層を募集するなら、保育園や幼稚園近くのスーパー、商店街にチラシを置くと目に留まりやすいですよね。また、夜勤専従のスタッフが欲しいなら、居酒屋や深夜営業のコンビニ周辺に配ると夜の時間を有効活用したいと思う人が応募するかもしれません。
配布時期も大切です。 4月や9月など生活が変化するタイミング、年末年始前の収入を考える時期は応募が増えやすい傾向があります。
「来てほしい人がどこにいるか」を調べてから配ると、応募率が上がる可能性も高まります。
求人チラシ作成でやってはいけないNG表現

「良かれと思って書いたことが法律違反に!?」という事態は避けたいですよね。求人広告を作る際に、守らなければならないルールは意外と多いんです。
Canvaは自由にデザインできますが、内容については法律(男女雇用機会均等法や雇用対策法など)を守る必要があります。
うっかりやってしまいがちなNG例をまとめました。
【NG例】
・年齢制限(「35歳まで」など)※例外事由がない限り原則NG
・性別指定(「女性スタッフ募集」)※業務上不可欠な場合を除きNG
・あいまいな賃金表記(「高収入」「好待遇」だけで具体的な金額がない)
・最低賃金以下の時給
・長時間労働を前提とした表記
これらはトラブルの元になるだけでなく、施設の信頼を損なうことにも繋がりかねません。チェックリストを設けて必ず確認しましょう。
まとめ:採用活動を効率化るするにはCanvaで簡単に作成

介護施設やデイサービスの採用活動では、予算も時間も限られていますよね。
Canvaを使えば、デザインの知識がなくても、テンプレートを選んで文字を入れ替えるだけで、見栄えの良いチラシが作れるんです。
しかも一度「型」を作ってしまえば、未経験者向け、子育て両立向け、夜勤専従向け、訪問介護向けと、ターゲット別に5分で作り分けることができます。
【Canvaで求人チラシを作るメリット】
・採用コストを大幅に削減できる(人材紹介会社の数十万円→自作で2万円以内)
・ターゲット別にチラシを作り分けられる
・テンプレートを複製するだけで、何度でも使い回せる
・デザインの知識がなくても、見栄えの良いチラシが作れる
まずは1枚、チラシのテンプレート(形)をつくるところから始めてください。?きっと「意外と簡単につくれる!」と感じてもらえるはずです。
まずは、Canvaに登録して、求人チラシのテンプレートを検索してみましょう。
Canvaの登録については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
こんな課題を解決します
- ●地域に信頼される事業所を作りたい
- ●業務効率を上げ、スタッフ間の連携を強化したい
- ●新たに介護事業を始めたい
- ●紙業務をデジタル化し、IT環境を整備したい